メーカー/機種名 |
トーカイ SD-653 #none serial 1984年製 |
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スペック |
色 |
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材/塗装 |
BODY=
NECK=メイプル1P
FRETBOARD=ローズ(ラウンド貼り)
FINISH=ポリ |
ピックアップ |
F/C/R=EMG SA+SA+85 |
改造/交換 |
PEG=GOTOH
BRIDGE=Tokaiオリジナル〜Fernandes FRT-5(刻印なし)
〜FloydRose
LOCK NUT=Tokaiオリジナル〜FloydRose R4
LUTHIER=Tokaiオリジナル〜FloydRose
PU=Tokaiオリジナル L.WHITE(SSH)
〜EMG-S ×3〜EMG-SA+SA+85
SW=CRL 5P
JACK=SWITCHCRAFT |
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当時の定価 |
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コメント |
FloydRoseが付いたストラトが欲しくて、大阪梅田のN楽器にてB級品を購入。その日のうちにパーツをすべて外し、アッセンブリー一式を交換しました。ピックアップはノーブランドのストラトに付いていたEMG-S、ミッドブースターは私のオリジナル、それらをフェルナンデスのピックガードに載せギターに取り付け、ギター本体とフェルナンデスの刻印の入っていないFRT-5を神戸三ノ宮のLMという楽器店に持ち込み、スタッド穴を一度埋めてから付けてもらいました。
このカラーはカタログに掲載されておらず、それゆえ存在感のある、この頃のトーカイらしからぬ高級感あふれるストラトタイプができあがりました。もともとのトーカイのパーツはボディ・ネック・バックパネル・ジャックプレート以外ついておりません。
現在は、スタッドの穴位置が気に入らなかったので埋め直し、FloydRoseに付け替え、ヤマハのMIDIドライバーをつけております。
スタッドの位置も気に入らなかったのですが、もうひとつ問題がありました。スタッドの取り付け角度です。最初の付け直しの時には、スタッドをブリッジ方向に倒すような角度で付けられました。この理由は「スタッドがネック側に倒れていかないように」とのことでした。最後に付け直しをした時には直角に付けられていました。この違いは『関西と関東の理解の違い』であることを、東京のリペアマンに聞きました。なるほど、そうなのか。私は今の方が好きです。
しばらく私のメインギターとして活躍してきましたが、現在は職場への持ち込み用になっています。
今回、気分の変化もあって、ピックアップを交換しました。所有するST-145SL/Mに付いていた、デッドストックと言ってもいいぐらいの無傷の初期型EMG-SAと、すでに入手済の、これもほぼデッドストックの初期型EMG-85を載せることにしたのですが、お金もないので、リアピックアップの取り付け穴を自分で空けました。ストラトのピックガードは、一般に売っているものはほとんど3Sタイプで、しかもシンクロ用。また、
たまに売っているSSHタイプのピックガードではリアピックアップの位置が下過ぎたりするものが多く、なぜこの位置にしてくれないのかと・・・。
右にピックガードの図を示しましたが、ストラトのピックアップの基本的な配置設計は、それぞれのピックアップの中心からの距離が、フロント〜センター間が60mm、センターからリア間が58mmで、リアピックアップは10度傾けられています。日本製や現行USAでは若干変わっています。これを元にフロントとリアにハンバッカーをつけるとなると、フロントは、ハンバッカーの片側のボビンが元のシングルと同じ位置に来るようにセットし、それとセンターピックアップとの距離の対照の位置にリアピックアップが来るのが望ましく思います。がしかし、このあたりの設計は本来どうやっているのやら・・・。
今回は元のピックガードを改造することにしたので、元のリアピックアップの穴を加工し広げました。この場合、リアピックアップの穴の形を残さず、ハンバッカーサイズの穴加工をしなくてはなりません。そうすると、実は若干(1mm程度)リアピックアップがブリッジに寄ってしまうのです。ピックガードを削る場合はその点は妥協するとして、できればきちんと設計をしたピックガードを市販して欲しいと思います。まともなブランドの商品で。
リアピックアップの位置は、ルカサーの「Robot」と同じような位置関係にすることにしました。それは、「フロントをハンバッカーとした場合、その片側のボビンが元のシングルと同じ位置に来るようにセットし、それとセンターピックアップとの距離の対照の位置」にリアピックアップが来ているように見えるからです。ルカサーの「Robot」も、元々は2トーンサンバーストにSA3個のストラトで、「Robot」になった時にはリアピックアップを85にし、その際元のピックガードを再利用しております。よく見ると分かるのですが、85とボリュームの間、85の「EMG」のロゴ付近にSAだった時のピックアップの固定穴が存在します。ちなみに、Musicmanの「LUKE」のリアピックアップは、今回の改造位置よりブリッジ側に3mm寄っていました。
ということでピックアップを換えましたが、ボディのザグリは元々HHH(「弁当箱」ではない)なので問題ないと思ったのですが、リアピックアップの位置がザグリより若干フロント寄りだったため、それに合わせてボディも少し削りました。本来このピックアップは、所有するマホガニーボディのストラトに乗せるつもりでしたが、ボディのリアピックアップ部をハムバッカー用にザグる必要があったため今回はあきらめ、こちらのストラトに載せることにしたのです。そもそもが妥協だったのですが、弾き慣れたギターなので都合がよかったこともありますし、何もかもが同じだとつまらないですし・・・。といいつつ、トーンポットとミッドブースターを外しボリュームのみにしたので、ピックガードに穴が空いたままになるのは不恰好ということで、「Robot」と同じものをつけております。
今回の一番の誤算は、作業中に左手の甲側の中指第2関節の少し上辺りをカッターで切ってしまい、3日間は動かせなくことになったことです。病院に行ったら縫われていたでしょうね。
EMGといえば「バッテリー」ですが、バッテリーの電圧が減ってくると音が歪みます。EMG-Sの時には気付きませんでしたが、ハムバッカーでは簡単に歪んでしまいます。ピックアップの交換が終わって音出しをした時にリアだけ歪みっぽかったので「LUKE」と比較してみると、「LUKE」は歪みません。そこでバッテリーの電圧チェックをしてみると4Vしかなく、これが原因だとわかりました。ハムバッカーの方が電圧が余計に必要なようです。シングル2個分と考えれば、単純に二倍必要ですしね。 |
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